モテない男が冗談を封印すべき理由。その冗談、愛想笑いされています。
会話が途切れそうになって、とっさに冗談を言う。
相手が笑ってくれた。よし、ウケた。空気が和んだ。
——その笑顔、たぶん演技です。
厳しい話から始めますが、この記事の後半は「じゃあ代わりに何をすればいいのか」に使います。そこが本題なので、まずは現実の話をさせてください。
女性は、面白くなくても笑う
大前提として、女性は場の空気を壊さないために笑います。
つまらなくても笑う。
不快でも笑う。
どう反応していいか分からないときも、とりあえず笑う。
これは嘘をついているのではなく、気を遣っているだけです。
デートが微妙でも「楽しかった」と言うのと、まったく同じです。
問題は、その笑顔を男性がそのまま「ウケた」と受け取ってしまうことです。
女性は気を遣って笑っている。男性は面白かったから笑ったと思っている。
この受け取り方のズレが、すべての元凶です。
そしてズレたまま「ウケた」と判断するので、次も同じ冗談を言う。
間違った行動が、笑顔によって強化されていく。
女性の反応がおかしいのではありません。
こちらが、女性の反応を読み違えているだけです。
愛想笑いを見分ける、3つのサイン
難しい観察はいりません。この3つで十分です。
① 声が出ているか
反射的に出た笑いには、声が乗ります。
口元だけが動いている、「あはは」と言葉で言っているだけ。これは表情を作っているだけです。
② 笑ったあと、会話が続くか
本当に面白ければ、「わかる」「私も〜」と話が広がります。
笑ったあとに沈黙が来る、または話題が変わるなら、それは会話を終わらせるための笑いです。
③ 相手からも冗談が返ってくるか
場が本当に温まっていれば、相手からも軽口が返ってきます。
一方的に自分だけが言っている状態なら、温まっているのはあなただけです。
なぜ、モテない男の冗談は滑るのか
理由は3つです。
① 冗談を「話しかけるきっかけ」に使っている
これが一番多いパターンです。
話しかけたい。でも普通に話しかけるネタがない。何を言えばいいか分からない。
だから、とりあえず冗談っぽく絡んでみる。
心当たりがある人は多いはずです。私もそうでした。
でもこれは、話す内容の引き出しがないことを、冗談でごまかしているだけです。
そして動機が「相手を笑わせたい」ではなく「話しかける口実がほしい」なので、相手を見ていない。自分の不安を解消するための行動になっています。
② 引き出しがないから、刺激の強いネタに逃げる
安全なユーモアの手数がないと、人は刺激で反応を取りにいきます。
下ネタ、容姿いじり、過剰な自虐。
強い刺激は反応が返ってきやすいので、本人は「ウケた」と勘違いします。
でも実際に返ってきているのは、笑いではなく戸惑いです。
③ 同じ冗談でも、「誰が言うか」で結果が変わる
これが本質です。
好感度が高い相手の冗談には、人は笑いやすくなります。
仲のいい友達に言われたら笑えることも、よく知らない人に言われたら、ただ気まずいだけ。中身は同じでも、誰が言うかで結果が変わります。
つまり、関係ができていれば、多少すべっても笑ってもらえる補正がかかる。
関係が薄ければ、補正はゼロです。素の面白さだけで勝負することになります。
本当に面白い人なら、関係性がなくても笑わせられるかもしれません。
でもその勝負を、いま挑む必要はありません。
冗談は、手段ではなく結果
ここでこの記事の軸になる話をします。
多くの人は、冗談を「距離を縮めるための道具」だと思っています。
順番が逆です。
分かりやすいのがタメ口です。
仲良くなれば、自然とタメ口になります。
でも、初対面の人にいきなりタメ口で話しかけても、仲良くはなりません。ただの失礼な人です。
タメ口は、仲良くなった結果であって、仲良くなるための手段ではない。
冗談も、まったく同じです。
冗談は、関係ができた結果として自然に出るもの。 関係を作るために使う道具ではありません。
結論:冗談は封印して、聞き役に回る
はっきり言います。モテていない自覚があるなら、冗談は封印してください。
理由は単純で、ほとんどの場合、あなたが思うより相手は面白いと感じていません。
そもそも、面白いから異性として見られるわけではありません。
「面白い人」と「一緒にいたい人」は、別物です。
冗談は、才能や訓練が必要な高等技術です。誰でも出来るようなものではありません。
芸人のように笑わせられなくても、モテている人はいくらでもいます。
代わりに何をすればいいのか
① 「笑わせる役」を降りて、「笑う役」になる
一番効くのがこれです。
面白いことを言おうとするのをやめて、相手の話にちゃんと反応する側に回る。
笑う、驚く、身を乗り出す、「え、それでどうなったの?」と聞く。
これは技術が要りません。そして絶対に滑りません。
そして効果は、あなたが思っているより大きい。
人は、自分が面白い人でいられる相手を好きになります。
自分が面白い人間になろうとするより、相手を面白い人間にするほうが、はるかに強い。
場を盛り上げるのは、しゃべる側ではなく、聞く側の仕事です。
② 「褒める」のをやめて、「反応する」
「褒めればいいのは分かるけど、褒めると下心が透けて気持ち悪くなる」
その感覚は正しいです。理由があります。
褒めるという行為は、評価だからです。
評価は上から下に向かうもの。それを媚びた態度でやると、「下から評価している」という妙なねじれが生まれます。これが気持ち悪さの正体です。
だから、褒めるのではなく反応する。違いはこうです。
「かわいいね」「すごいね」「頭いいね」→ 評価(相手を採点している)
「それ面白いね」「意外だった」「俺もそれ好き」→ 反応(自分の感情を返している)
反応には下心が乗りません。
自分の内側の話をしているだけだからです。
③ 褒めるなら、「選んだもの」を褒める
それでも褒めたいときは、対象を選んでください。
容姿は生まれつきです。本人の手柄ではないし、聞き飽きていて、下心が透けてしまいます。
褒めるべきは、その人が選んだもの・やったことです。
店の選び方、服の趣味、仕事での判断、考え方などです。
選択には本人の意思が入っているので、そこに触れると「ちゃんと見てくれている」に変わります。
④ 沈黙を、冗談で埋めない
そもそも冗談が出る場面で一番多いのが、沈黙が怖いときです。
でも、沈黙は失敗ではありません。
無理に埋めようとして滑るより、黙っているほうが100倍マシです。
会話が止まったら、周りに目を向けてください。
「この店、雰囲気いいね」「あの人たち楽しそうだね」。その場の観察から、自然に次の話が生まれます。
まとめ
- 女性は、つまらなくても気を遣って笑う。それを「ウケた」と受け取るズレが元凶
- 見分け方は3つ。声が出ているか/笑ったあと会話が続くか/相手からも冗談が返ってくるか
- 滑る理由は、話しかける口実に使っている・刺激に逃げる・誰が言うかで結果が変わる
- 冗談はタメ口と同じで、仲良くなった結果として出るもの。手段ではない
- モテていないなら冗談は封印して、聞き役に回る
- 代わりに、笑う役に回る/褒めずに反応する/選んだものを褒める/沈黙を埋めない
面白い男になる必要はありません。
相手が「面白い人」でいられる時間を作る。 それができる人が、結果として一緒にいたい人になります。